こんばんは!
今回はいつもの観戦記とは少し趣向を変えて、フットサルの試合(公式戦)に臨む前にどのように相手チームをスカウティングし、それを自チームに落とし込むのか?ということについて書いてみます。
『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』
孫氏の有名な言葉です。
フットサルでは、相手の攻撃や守備のシステム(配置)や方法(再現性のあるプレイやマークの仕方)、要注意人物の特定、セットプレイのやり方などを予め調べて、チームに「傾向と対策」(昔の受験本みたい笑)を周知します。
いよいよ今月17日から始まる、フットサル地域女子チャンピオンズリーグ(2/17〜19@アダストリア水戸)に向けて、予選リーグで対戦するチームのスカウティングビデオを作成中です。
スカウティングビデオ📹を作成するにあたり、まずは当該チームの試合映像の入手をしなければなりません。
普段、接点の少ない地域のチームは中々、情報が無いのですが、いろいろなツテを使って何とか映像を入手します。
では、その映像をどのように纏めるのか?
人により色々なやり方、考え方がありますので、今回は私のやり方をご紹介します。
パソコンに動画編集ソフトをインストールしておく事が前提です。
ちなみに私はWindowsなので
「Power Director19」
を使っています。
映画を制作するわけではないので、
映像カット
映像ストップ
映像切替え
タイトル入れ
字幕入れ
BGM挿入
そしてデータ出力くらいです。
今回の編集は、対象チームがリーグ戦とは違い、まだ対戦したことの無いチームなので、そのチームの攻守に渡るスタイル、つまりゲームモデルを分析します。
【攻撃編】
自陣からのプレス回避方法(クリアランス含む)
相手陣近くからの定位置攻撃のシステム
カウンター攻撃の様子
セットプレイのパターン
個人能力のある選手は誰か?
【守備編】
守備スタートの位置(前からかハーフからか)
ボールホルダーへのプレス強度
自陣での守備システムとマーク方法
カウンター守備のやり方
セットプレイ守備の配置とマーク方法
細かいところはまだありますが、大まか上記要素をそれぞれまとめて編集、繋いでいきます。
試合映像を見ながら、ストップしてまた戻ってみたいな感じで目が疲れます💦
各場面を切り取り、繋ぎ合わせたら、次に字幕を入れていきます。
これは、この場面において自分たちならどんなプレイが有効か?どんな部分は注意が必要か?といったことを入れていきます。
大体7,8分から長くて12,3分に纏めます。
最後に動画と共に流れるBGMや効果音を挿入してアップ、チームに展開していきます。
またこれとは別に自チームの練習や練習試合で課題と感じた部分を映像に切り取り、字幕コメント付きで共有もします。
そしてここからが一番、重要な事です。
この映像から、自分達の強みを活かすことと相手の強みを潰すために何をすべきか?
そのためにはどんなトレーニングをすべきか?
を注意深く考えて、実践する事です。
これらをノートに纏めて翌週の練習に臨みます。
選手達もこれらの映像から情報を事前に共有することにより、その次の練習の意図もわかりやすくなり、目的がより明確になるのでは、と思います。
ただ注意しなくてはならない点もあるんです。
あまり映像で情報だけ与え過ぎてしまうと、選手の中には固定概念でプレイしてしまい、本来の自分の良さが出せなくなる選手もいるので、全てを満遍なく提供はしません。
さて、今度のフットサル地域女子チャンピオンズリーグは昨年に続いての2連覇が懸かっているのと、私がこのチームで指揮を執る最後の大会なので、出来る限りの事をやって、自分達のスタイルでゲームをして、その結果、優勝🏅出来たら良いなと考えています。
皆さんもお時間ございましたら、是非、水戸まで女子フットサルの地域リーグ(関東、東海、関西など9地域)の日本一を決める大会をご覧にいらしてください。