小野直樹フットサル持論独論のブログ

フットサル監督小野直樹の競技からエンジョイまでフットサルに関する独自の持論を展開するブログ

FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ

今回は先日、茨城県水戸市アダストリア水戸アリーナで開催された「第10回FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ」についてです。

 

自分は、この大会を最後にアニージャ湘南を去る事になっていたので、最後に優勝🏅して締めくくりたかった大会です。

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大会は全国の地域リーグ代表12チームが優勝を争う、地域リーグの日本一を決める大会です。

昨年のこの大会を優勝している我がアニージャ湘南は初の連覇を賭けて臨んだ大会でもあります。

通常、試合に臨むにあたり、その相手がどのような戦略、戦術を使ってくるのか?スカウティングをしてその準備の元に試合に臨みますが、中々、他地域リーグの情報はありません。

予選リーグで同組となった、

FC Redblue(岡山県

コラッサフクオカ(福岡県)

松山城北FC(愛媛県

はいずれも情報がありません。

そこは長年の経験で培ったフットサル仲間を頼り、実は上記全チームの試合動画をゲット、選手達には編集した「傾向と対策」を動画で伝えていました。

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では、ここでどのように本大会に臨んだのかをお

話しします。

本大会は決勝戦まで行くことを考えると3日間でフルタイム5試合を戦うサバイバル大会です。

1試合のベンチ登録メンバーは14名。

また各試合のメンバー外は2名。

この16名に上手く出場してもらいながら、3日間戦い抜くために、そのメンバー構成など何度も練り直しました。

予選リーグ3試合では全てのメンバーに出場してもらい、その結果、3戦全勝しかも初得点を記録する選手も数名出て、いい雰囲気で予選リーグを突破出来たと思います。

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しかし、その中にはメンバーから怪我人が数名出てしまい、戦力的よりもここまで一緒にプレイしてきた仲間が一緒にピッチで戦えない辛い状況もありました。

 

いつも全国大会などの場合にスタッフへの労いも自分の慣習として行ってきました。今回も予選リーグの合間にチームスタッフと一席設けてざっくばらんな話をして親交を深めました。

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チームにはGKコーチ、トレーナー、マネージャーなどチーム活動に欠かせないスタッフがいます。彼らの意見も聞き入れながら、彼らが前向きに取り組んでもらう状況を作る事も私の役割だと思っています。

さて、予選リーグを突破した最終日。

いよいよ優勝を目指しての準決勝です。

相手は関西第1代表のバディフットサルクラブさん。

大会を通してスカウティングしましたが、個の能力が非常に高いチームで関東にはなかなか居ないタイプのチームです。

この試合も相手の特徴は意識してもらいましたが、あくまで自分達のフットサルをこの相手にどうぶつけるか?

これを選手達には求めました。

なぜなら、その1つの試合に勝つためにリスクを排除したら、何も残らないからです。

勝利や優勝は単なる結果であり、次のシーズンにはただの想い出に過ぎません。

それよりも自分達の目指す戦いをどれだけ出来て、何が出来なかったか?

それは何故か?

ここを追求する事が重要だと思っています。

つまり、勝負に勝つという

「強さ」

そして、自分達が追求する技術や戦術という

「美しさ」

この2つを追い求めるから永遠に終わりは無いのです。

それこそがクラブを永遠に未来に繋げていける唯一の方法だと思っています。

結果的には準決勝で1-2で敗退し、目指していた連覇は達成出来ませんでした。

試合の主導権、決定機などでは相手を上回っていましたが、勝負には負けました。

負け惜しみと思われる方にはそう思っていただいて結構です。

でも、試合後の選手達へも話しましたが、大事な事は、どんな相手にも自分達のプレイモデルや自分のプレイを発揮出来たか?それがたくさん見れたゲームだったから良かったと。

勝負は時の運。

この負けをそれぞれが次に繋げていければ、意味のある負けになると。

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勝戦をみんなでスタンドから観戦。

親交のあるデリッツィア磐田が我々を破ったバディフットサルクラブを大激戦の末、破り初優勝🏆

心からおめでとう㊗️と千葉監督に伝えました。

地域リーグでは負けないと言われてたアニージャ湘南でしたが、バディフットサルクラブさんをはじめ、全国にはどんどん新しい、魅力ある強いチームが生まれてきていると実感しました。

負けた悔しさはあるけれど、そんな新しい女子フットサルクラブの誕生が嬉しかった。

こうやって女子フットサルが強化されていくんだなって。

その過程に自分も関わっているんだなって思ったらなんだか晴れ晴れした気分になりました。

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この大会をもって自分はアニージャ湘南を離れます。

日本リーグ入り直前で終わりを告げられた事も自分にベクトルを向けてまた精進していこうと思います。

この3年間共に活動してくれた選手、スタッフの皆さんには感謝の気持ちしかありません。

ありがとう。

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